ホシは興味のあるものを見つけた時、よく片足を上げる。
びしっ
キミはポインターか。猟犬か。少なくともピットブルの本にはそんなことするとは書いてなかったぞ。
何度も書くが、ホシは時々知らない犬にガウってしまう。喧嘩をするんじゃないかという私の心配を、私が相手のイヌを怖がっていると解釈し、私を守ろうとしてそうなるのかと反省はしている。そして今日それを裏付けるような出会いがあった。
お散歩中、ホシは私の後ろを歩いていて、私はよそ見をしていた。てしてしと背後からのかすかな足音に振り返ると、小さな犬がホシの匂いをかいでいる。首輪はつけているがリードはしていないし、保護者らしき人もいない。
われながらさーっと血の気が引くのが分かったが、とりあえずリードを引っ張って刺激しないように、緊張を悟られないようにと力を抜く。努めて平静を装って「かわいいねー、だれだろうねー」とかなんとか言った気がする。
静かにパニクっている私を尻目に、ホシは落ち着いて相手に匂いをかがせ、自分も相手の匂いをかいで、とっとと歩き始めた。
…か、完璧…。
相手が近寄ってくるのに気づかなかったから事前に緊張する余裕がなかった。それがよかったんだろうか。やっぱり私のせいか。それだけとも言い切れない時もあるが、私が大きな原因であることは間違いないらしい。万が一があるからわざわざ見知らぬイヌに近づく気にはならないが、もっと力を抜け。反省が足りん、精進しろ、私。
相手はしばらく行ったり来たりしていたが、私が首輪をチェックしようとしゃがんで呼んだら行ってしまった。
誰かが捜しているかもしれないと思って、遅ればせながら写真を撮る。
(今日のイヌ)ばいばーい
…パパチュロさん?
(パパチュロ)なに?呼んだ?
いや、違うかな。パパチュロさんは5軒先に住んでいる、るなのオトモダチ。「パパチュロ」は「ハンサムなパパ」という意味だって。
お嬢ちゃん、いくつだね
るな、にさい
違うな。良かった。
ホシも大丈夫だ。良かった。
そして名無しさんも、ちゃんとおうちに帰ってね。
何事も無くってよかった!そうそうリラックス!また私の勝手な経験だけど、飼い主と一緒じゃない、迷子わんちゃんはけっこう気が弱くなってる。だから自分を守る為に、『ウ~』とかってなっても実際ケンカを仕掛けてこない。もしくはケンカを買わない。けっこうあっさりあきらめる。たちが悪いのは飼い主がどこかそばにいる場合、とか飼い主がそばにいなくてもそのわんちゃんのお家の前とか。
返信削除迷子犬を見ると保護しなきゃ!とか思っちゃうけど、ホシちゃんが心配なら、とにかく気にしない!ホシちゃんにも気にせずそのまま歩くようにリードに限る!
リラックスリラックス。ホシちゃんは良い子。大丈夫
このワンちゃんが落ち着いていたのも良かったです、ホシは吠えたてられると気に障るようで。
削除その上に私がピリピリしたら絶対だめですよね。今回は本当に理想的でした。嬉しい。
ホシがこのコを全く気にしない様子だったので、連絡先があるか首輪を確認したかったのですが、ホシはいいけど私はダメだったみたい。そばに来てくれませんでした。ひとりで気楽にお散歩中、な感じだったので無事におうちに戻ってくれたことを願っているのです。