年を取るにつれ、漠然と自然に惹かれるようになった。若いころは都会が好きだったけれど、今は人混みやビルの群れや渋滞がめんどくさい。
イヌと暮らすようになったから、というわけでもなく、10年くらいかけて少しずつ都会嫌いになったようだ。シカゴに6年住んだ。ニューヨークには4年いた。今はサンフランシスコまで車をとばせばすぐ。でも、全く魅力を感じない。
今の夢は、リタイアしたら山の方にちょっとした土地を手に入れて、鶏とヤギを飼って自分でジャガイモくらい育てて、たまにお客様をおもてなしして暮らすこと。年を取って行くところのないイヌを何頭か引き取る余裕があれば、理想的。
こういうところ?
いや、これはちょっと山奥過ぎるが。まあイメージで。
もちろん問題は山積み。まず一番は、私も旦那も田舎で暮らしたことがないということ。畑を耕したことがなければ家畜の世話もしたことがない。酪農農家の甥っ子と米農家の孫娘の肩書は、100% はったりである。
山には熊が出る。コヨーテとかマウンテンライオンがいる。山火事は毎年起こる。し、死ぬかな私達。
虫が苦手、ネズミや蛇が怖い、雪かきは嫌い。夜中にアイスクリームが食べたくなったらどこへ行けばいいんだ。
でも、それでも。広々とした静かなところに住みたいという思いは少しずつ強くなる。
ねえるな、るなは田舎で暮らしたい?
るな、わかんない
…それ、まくら。イヌベッドはその横。
ホシは? ホシ、山好きでしょ?
リスがいるなら行ってもいいよ
ホシは山の小動物、全滅させそうだ。うむむ。やっぱり考え直そうかな。
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